自立した老いとは 恩師の書簡より      その3

            加藤盛夫先生 91歳

 誕生日に

 平成14年(2002年)2月14日 満91歳の誕生日を迎えた。思えば随分長生きができたものだ。

 この頃では、気力も記憶も体力も、すっかり弱くなってしまった。少し動くと、すぐ横になって休みたくなる。何もしたくない。見る気も無いのにぼんやりとテレビ画面を見ているうちに眠っていることも少なくない。このままでは間違いなく半ボケ老人になることだろう。

 自転車はとまるとこける。こけると起き上がれない。
 そこで考えた。

 あせるな(無理するな) あきらめるな(ぼちぼちでいい)
 歩みを止めるな

 ゆっくりでいいから、マイペースで、残り少ない人生の一日一日を大切に、
 たしかに、生きて行こう。

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 加藤先生は原田先生に多数の絵葉書を送っています。
これからのブログごとにそれを紹介していきます。
絵は加藤先生の自筆です。